[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
全くの「無」から何かを創造する作業は、その人独特のアイデンティティの表れである。
その一人しか持たないモノが、多大な数の魂を揺さぶるものになるのです。
「自分とは何か」を考えた結果、「魚」だ、と結論づけた発想も、また、他人には不可解であり、だからこその魅力を生み出すのでしょうね。
文化庁が発表した「メディア芸術祭10周年企画」の「日本のメディア芸術100選」。
そのアート部門第2位・第3位は、吉本興業所属の明和電機さんの作品が選ばれました。
ちなみに1位は岡本太郎さんの「太陽の塔」。
アートの重鎮、岡本太郎[E:sun]さんと肩を並べるなんて、ちょっとすごすぎませんか??
2位は明和電機さんのライブパフォーマンス。
無限大で何度か見たことがありますが、確かに惹きつけられるものがあります。
予想外のパフォーマンスで予想外の音が出て、かなりしっかりした「音楽」が奏でられるのです。音遊びではなく、ちゃんとした楽曲です。予想外です。
アクオスケータイもびっくりですよ。
3位は「魚器シリーズ」[E:pisces]。
魚[E:fish]の骨の延長コードは有名ですよね。
骨の隙間と隙間にホコリが溜まる上に、無駄に場所を取るらしいです(明和電機さん談)。
でもめっちゃかわいいから、インテリアとしてはかなりいいですよねぇ。
インテリアなんて、所詮、高機能なものは少ないんですから、そんなもんでしょう(笑)。見た目重視で。
さらに、5位・6位も明和電器さんの作品が挙がっていました。
すごいなぁ。アート、なんやなぁ。
アート部門のほかに、エンターテインメント部門・アニメーション部門・マンガ部門とありまして、
エンターテインメント部門1位は「やわらか戦車ラレコ」という、ライブドアのネット上のフラッシュアニメーション。この部門には、他には「ドラゴンクエスト」、「スーパーマリオブラザーズ」、「ファイナルファンタジー」等ゲームタイトルがランクイン。
さらに、某巨大掲示板もここにランクインしてました。
アニメーション部門1位は「新世紀エヴァンゲリオン」。次点に「風の谷のナウシカ」、「天空の城ラピュタ」など。
私は観たことはないけど、
楽曲が好きな「COWBOY BEBOP」もランクイン。
先日テレビ放送もあった「クレヨンしんちゃん」の映画シリーズ「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」も結構上位にありました。
この映画、私は、たまたまご飯時に放送してたから、15分くらい冒頭部分を観ただけだったのですが、
後から多方面でかなり評価の高い映画だと聞き、ちゃんと観ればよかった!!と後悔してます。
泣けるんだったかな?何だったかな?とにかくいいお話らしいです。
クレヨンしんちゃんの映画シリーズは多々ありますが、ランクインしてたのはこれともうひとつのみで、こっちの方が上位でした。
マンガ部門は「スラムダンク」が1位。2位に「ジョジョの奇妙な冒険」。3位が「ドラゴンボール」。
すごい、全部ジャンプ作品!?
よくよく見ると、なんだか偏りがある気が・・・(笑)。
原因は、ネット投票のみのランキングだから。
ネットの住人中心に回答されてますから、偏りもある様子。
でも20万人の投票があったらしいから、あながち信用できないランキングでもないでしょうね。
芸術という枠組みの中に、ゲームやマンガが入り、沢山のタイトルが混在する状況は、日本ならではなのかなぁと思いました。
世俗色が強いとされるゲーム・マンガも、国という名前を背負った世界においても、そういう扱いになってきたのねぇ。
「無」から何かを創造する、という観点でそれを芸術と呼ぶなら、確かにアニメ・ゲーム・マンガも、忘れてはならない日本を代表する芸術。
現代においてすばらしいとされる数々の過去の作品も、考えてみればいつからそういう扱いになったのか不思議なものが多い気がします。
「源氏物語」「好色一代男」「金色夜叉」など、歴史的な作品も、言ってしまえば浮気やら何やらで非常に風俗的。
現代に同じ内容の本が出版されるならば、とうていオトナたちはこの作品たちをして芸術作品と称さなかったと思います。
「芸術」と呼ぶ基準は、何なんでしょう。
「情景が浮かぶタッチ」や「涙を誘う行間」がその原因であるならば、現代のマンガやアニメもまた、こういった歴史的芸術作品と、何ら変わりないのではないでしょうか。
だからこそ私は、この文化庁の企画は、非常に芸術的であり、現代的先見的であり、意味のある企画なんじゃないかと感じました。
その他、詳しいランキングが知りたい方はこちら。
「文化庁 日本のメディア芸術100選」[444988.gif]