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私が「死」について敏感になったのは、明らかに母の病気のせいだと思う。
はっきり言って、母はもう長くない、かもしれない。
さっき「東京タワー」をドラマで見たが、思うところが沢山ありすぎるので、今回は書かないことにします。
今日は『椿山課長の七日間』を観てきたので。
でもどちらも「死」が絡むのは同じですね。
単刀直入に言って、面白かった。
というか、観てよかった。
この映画で人生観が大幅に変わる、ということはないけれど、
この映画に出会えてよかったと思う。
号泣してしまって、肩の震えが隣の人に伝わっているんじゃないかとハラハラした。イスが揺れるのを押さえられた自信はない。
つらいわけでもなく、悲しいわけでもない、よかったと心底思えたという単純なものでもない。
いろんな思いがあって、結果、しゃくりあげることになった。
愛の形は、なにも男女のものだけではないんですよね。
3つの愛の形が描かれていました。
椿山課長だけピックアップされてるかと思っていたのですが、
主要人物3人のそれぞれの話が、それぞれ全部とても詳しく描かれており、それがよかった。
3人分とも、とてもよかった。
基本は、笑える話です。
汚い伊東美咲さんが素敵です(笑)。
一瞬、後藤ひろひとさんの舞台「シャッフル」を思い出しました。
見た目と中身が違うっての、ツボなんですよね(笑)。
目が覚めたときの動きが見物です。
おっさん動きの伊東さん(笑)。
すごい豪快な泣き方も笑えたし、ガニ股でおっさん言葉の伊東さんはめちゃめちゃ魅力的でした(笑)。
演技すごくよかったです。
成宮さんの顔面の器用さもびっくり。役者さんってやっぱりすごいですねぇ。役柄もめちゃめちゃハマってました。ソレっぽかった!
志田未来ちゃんはさすがですね。無言の言葉が溢れていました。
西田さんのキャラが良かったですよ。キスシーンがねぇ、まさかねぇ(笑)。
アームストロングさんが登場したのはびっくりしました。
知らなかったもので。お二人ともヤクザ役、はまってました。
山田花子さんも、目立ってました(笑)。
ネタばれになるのでこれ以上は言えませんが、
爆笑して号泣して、面白かったとキッパリ言えた映画でした。
是非、オススメします。
人って、いろんな真実を知らずに死ぬもんなんだろうなぁとなんか現実的な「死」を目の当たりにした気がしました。
でもそんなもんなんだろうなぁ。
結局道化の部分も、生きていたらあるもんなんだろうな。
知らずに幸せなことなんて、いっぱいあるんだろうな。
自分も、死んだらすごくすごく悲しんでくれる人がいるだろうかな。
私が聴いていなくても、「いなくなってつらい」と言ってくれる人はいるかな。
言わなきゃいけない人に、言わなきゃいけないことを、ちゃんと伝えているだろうか。
笑顔で、天への階段を上れるだろうか。
そんな人に、なれてるだろうか。
後悔しないように、生きてるだろうか。
重くはないです。泣けますけどね。
ポップコーンを食べながら、ふとそんなことを考えてしまう映画でした。