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    『少年ラヂオ』

    スリの少年とお嬢様という設定が、こんなにも魅力的に感じられるのは、何故だろう。

     

    一見してそれは全く正反対の相対するものであるからなのか。

     

    常識的に生きてきた、未来を約束されたお嬢様と、非人道的行為で今日を生きる少年。

    未来を見つめることを許された人間と、明日をも知れない人間。

    恵まれた者と、そうでない者。

     

    ただ、この系統のお話では、お嬢様の生きる環境は、必ずしも恵まれているとは言えないのが常だ。

    よくあるのが、自由のなさ。

    がんじがらめの綱をつけ、レールに足を乗せられて、目線を少しでもそらそうものならとんでもない罰がくる。

    それにひきかえスリの少年は、自由の身。いつどこにいようと、誰が困る理由もない。どんなことをしてでも、とにかく今を生きるしかない。

     

    しかし状況は違えど、彼らは不幸なのだ。

    環境も立場も違えど、不幸なのだ。

    そしてお互い一人では生きてゆけない者として惹かれあい、お互い自分にないものを求めて手を取り合う。

    そして二人でこの先の微かな光を見つめだすのだ。

     

    結局二人は似たものなのだろう。

     

    「ルパン3世」のルパン(悪)と銭型警部(善)が、骨格の時点で全く同じラインで描かれているように、善と悪は表裏一体。

    相対するものであると感じられるそれは、結局一番近い位置にあるものなのだと思う。

     

     

     

    てなわけで、劇団キャラメルボックスの2006年クリスマス公演『少年ラヂオ』を観劇してまいりました。

     

     

    キャラメルボックスは高校生の頃から気になっていて、是非一度ちゃんと舞台を観てみたかった劇団。

    念願叶いました。

     

    やはりというか何と言うか、すごかったです。

    皆さんダンスがすごいー!!

    やっぱり舞台役者さんは、ミュージカルなどをするしないに限らず本格的なバレエやダンスが、当たり前のようにできなければならないものねぇ。

    ロボットダンスに感動。かっこいい~!

    雰囲気崩さずいろんなテンポでいろんなシーンに溶け込む会話。すごい。

     

    同空間の場面分割はいろんな劇団で拝見しますが、

    このお芝居もなかなか複雑で素敵でした。

    確実にコマ割が見えるのです。

    照明を限界まで落とした場面でもしっかり演技なさるシーンは、まるで『24』を見ているようで。

    こういう複雑な演出で、舞台をやってみたいなぁ。

     

    私が観てきたのは、東京公演初日。チームはグリーンです(ダブルキャストなのです)。

    チケット取るのが遅かったので、席は一番後ろでしたが、比較的狭い劇場だったので、よく見ることができました。

     

    劇場には開演ギリギリに入ってしまったので、開演前の前説がほとんど見られなくて残念。

    本格的にお芝居として、注意事項を伝えるのですね。

    面白い前説の仕方だなぁと思いました。

    お芝居の場合、本番前の暗転から、本番開始までのほんの少しの間では、お客さんの空気ができないことってありそうですものね。

    暗転でざわついてしまったりして。

     

    その点、こういった舞台演技仕様の前座があれば、自然とお芝居の世界に気持ちを持っていくことができます。

    舞台の世界のキャラクターたちがしゃべっているのに、私たちに話しかけているという、世界の統一感がいい。

    舞台上と、客席を、確実に同じ空間にされるのです。

    すごいな~。

     

    まだ公演は続いているのでネタバレになるようなことは書きませんが、個人的に好きなタイプのお芝居で、好きなタイプのお話でした。

    子どものころ読んでいたふくやまけいこさんの漫画、「アップフェルラント物語」(原作は小説だけど)に通ずるところもあり、また設定だけで言うと、「ルパン三世」のカリオストロの城にも通ずるものがあるのかな。

     

    ちょっと泣いた、かな。

    自分の考え方を、少し刺激されるような内容もあったから。

     

    笑えるシーンももちろんあって、小気味よいテンポで明るくてよかった。面白い、というよりは、楽しくて笑えるかんじ。

     

    クリスマスに向けての、素敵な素敵なお話。

    見終わったあと、頑張ろうって思えるかな。

     

    個人的には、数日前にがん告知を受けた伯母に、ささげたいお芝居(苦笑)。

    大丈夫だよってね。

     

     

     

    ひとつ気になったのは、ヒロイン役の方の仕草や体系や服装が、どう見ても、どう見ても某友達にそっくりだったこと[E:gawk]。

    うーん。

    あそこまで激似なのはかなりびっくり(笑)。

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    無題
    アップフェルラント物語、なつかしいです!ふくやまけいこさんのジャケットに一目ぼれしてCDを買ったことがきっかけでした。その後で、ビデオを観ました(ふくやまさん絵でなかったのが残念でしたが)。アルスラーン戦記でハマった田中芳樹さんが原作だったことには近年気が付いたのですが(笑)。
    <br>全く異なる立場や環境で生きてきた者達が、何かをきっかけに出会い、手を取り合う……ストーリーの王道とも呼べるこの展開が、いつの時代もけして廃れないのは、
    <br>それが人間の憧れのひとつだからだと思います。自分と同じところは見つけ易くまた共感し易いのに対し、違うところを認めるのはなかなか難しいこと。身近な人間であってもそれで喧嘩してしまうこともあるくらいですから。大団円も勿論好きですが、「カリオストロの城」のような、一緒に生きていくことはできないけれどそれでも忘れないでいるから、というエンディングも好きです。登場人物にも、読者や視聴者にかけがえのないものが残る物語には私も惹かれます。本筋から逸れてしまいましたが、『少年ラヂオ』ますます気になります。
    無題
    >>1
    <br>旅果さん
    <br>おお!「アップフェルラント物語」ご存知ですか!
    <br>私は元々ふくやまけいこさんのファンで、『東京物語』が大好きだったのです。
    <br>私の好きな「古き良き日本(東京下町)」がとても鮮明で、憧れの場所を観ているようで、本当にいいマンガだと思っています。
    <br>その流れでふくやまさんが描かれている『アップフェルラント物語』を読んだんですよ。
    <br>原作が田中芳樹さんなのは、私も買ったあと気付きました(笑)。だからなんとなく話が難しいのか・・・と。
    <br>
    <br>異なる立場、環境で生きてきた人間が手を取り合う話、確かに憧れのひとつだと思います!納得!
    <br>そういえばそうですよね。うんうん。
    <br>同類は集まりやすいけど・・・別の立場の人間が、自分と違うところを認め合うのは本当に難しいと思う。
    <br>その理想を、架空のお話に求めてしまうんですね。
    <br>ストーリーの王道、でも人間にとってそれは究極の理想なのかもしれませんね。
    <br>「カリオストロの城」のED、私も大好きです。
    <br>ルパンが盗んだものが素敵。銭形警部のセリフがイキで(笑)。
    <br>
    <br>『少年ラヂオ』のラストは、「カリオストロの城」タイプです。とだけお話しておきます(笑)。
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