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    『みんな昔はリーだった』

    あの頃の夢と、あの頃も今も変わらぬ現実と。

     

    ある意味「夢」の世界である演劇の舞台で、

    現実的に表現された夢の世界が、すごく新鮮でした。

     

     

    「Saffle」から1年半ぶり、後藤ひろひとさん作・演出のパルコプロモーション舞台、

    『みんな昔はリーだった~EXIT FROM THE DRAGON』大阪公演を

    観劇してきました。

     

    後藤さんの舞台は久々。

    『Saffle』以来?『ダブリンの鐘つきカビ人間(再演)』以来??

    久々に大王が生で見られるということで、非常ーーーーに楽しみにしていました。

     

    今回の出演者もとっても豪華。

    ネプチューンの堀内健さんはじめ、池田成志さん、京野ことみさん、伊藤正之さん、

    竹下宏太郎さん、瀬川亮さん、熊井幸平さん、板尾創路さん、そしてもちろん後藤ひろひとさん。

     

    俳優陣の感想を言えば、とにかく

    板尾さん、めっちゃしゃべるやん!!(笑)です。

     

    漫才の時の淡々としたかんじ、新喜劇の時の、

    おいしいとこ取りな役割、トークのときの寡黙なイメージしかなかったので、

    今回は「ひょうきんなおじさん」役で、めちゃめちゃしゃべっててびっくり(笑)。

    「すげー!板尾さんがいっぱいしゃべっとるよ!」という感想です(まんま)。

     

    登場シーンなどのボケるときのボケかたは、あぁ、板尾さんだなぁと思ったのですけど(笑)。

    堀内健さんは、普段の芸人さんのときのキャラどおりのやんちゃな役柄で、似合ってるなぁと思いました。熱いところも「らしい」気がする(笑)。

     

    京野ことみさんは、おてんば(死語)なキャラで、

    ガナる、どなる、飛ぶ、叫ぶ、そりゃあすごかった(笑)。

    でもヒロイン(笑)。

    そこはちゃんと、しずかちゃんより完璧な、

    ヒロインがあるべき姿のヒロインでした。

     

     

    お話は、現実的のようなそうでないような、リアリティ溢れる世界でした。

     

    ラストの板尾さんにかけられる、甥からの呼びかけに、

    突然泣いてしまいました。

    そして手を伸ばす板尾さんに号泣。

    板尾さんのセリフに爆泣。

    一緒に行った友達に、そのシーン泣いた、って言ったらビビられましたが(笑)、

    いやいや、あのシーンは泣けますって。

    だって、あれがアレでソレなわけですよ?

    ビックリで感動ですって。

    同志求む。

    でも結局ソレがアレでナニなわけだと考えると笑えるんですが。

    いつの間にどうやったら!?みたいな。

    同志求む(笑)。

     

     

    でも一番笑ったし驚いたのは、演出です。

     

    客席やお客さんを使ったその場で作っていくアドリブだらけの演出、

    遠近法を使った演出もいろいろ、

    小林幸子さん、美川憲一さんもびっくり(笑)の演出など、

    どれもこういったお芝居にはなかなかないような、

    奇抜で後藤さんだからこその演出でした。

     

    今回は前説も面白かったですしね。

    演劇に前説て(笑)。

    キャラメルボックスではあるけれど、

    今回はどう観てもお笑いの舞台の前説風でした。

    モノマネ、桃井かおるさんというよりは、ミル姉さんだったような(笑)。

     

     

    前日の土曜日はネプリーグの収録があったみたいで

    休演だったようですね。

    日曜日で取っててよかったです。

     

    さて、

    すでに次の公演が待ち遠しい私です。

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    『KANOKO』

    人の心を動かす言葉はほんの一言で充分だと、前々からよくお話していますが、

    この舞台のラストの、10文字にも満たない一言で号泣してしまって、

    「一言」

    の重みをまた体感したのでした。

     

    劇団M.O.Pの舞台『KANOKO』です。

    あの「芸術はバクハツだ!」で有名な岡本太郎の母、歌人で小説家の岡本かの子のお話です。

     

    3歳の子ども(太郎)を柱にくくりつけて執筆活動に専念したり、夫がいるものの恋人(男妾)を作り(ま、責任の一旦は一平にあるようですが)、あげくには、夫の漫画家・岡本一平と、恋人たちとで、奇妙な共同生活を繰り広げたりと、変わった人物だった岡本かの子。

    芥川龍之介とも付き合い(もちろん、そういう意味で/笑)があったりで、波乱万丈な人生を歩んだ方です。

     

     

    稚拙な目線ですが、簡単に感想をば。

     

    芥川龍之介役の方がとってもハマリ役で面白かったです。

    私には彼の織り成すしぐさや言い回し、声のトーンがおかしくて仕方なかった(笑)。すんごいツボでした。

    淡々とボケられるのはたまんない(笑)。

    で、また役者さんが芥川そっくりだし、それはもう髪質までそっくりだし(笑)、声もきっとこんなんだったんじゃないかしらと思うような色っぽい声。

    すごいタラシぶりを発揮してて素敵。

    伊達に大学で芥川作品研究の講義を受けたわけじゃないらしく、彼が「今度はね、河童の話なんだ」などと作品解説をするたびに作品のあらすじを思い出しておかしくて。

     

    文学者のお話だから、文学論や芸術論が飛び交って、大学の頃に読んだ論文を思い出しました。

    彼らがしゃべる内容が、数年前、自分が浸かっていた世界の言語だらけで、しかもどこかから引用されたのか、聞き覚えのある論が沢山で、あぁ、そうそう、そういう論があったわねぇと、とても懐かしく聞きました。

     

    かの子のセリフ

    「日本の文学は暗すぎるの。だからダメなのよ」には、驚きと納得。この風潮の中で、最先端の考え方をしてた人だったのかもしれないですね。

     

    演劇として面白かったのは、

    セットチェンジの様子を、わざと光を当てて客席に見せるところ。

    大工の集団が出てきて、バタバタ舞台を組み立てて、

    「おい!もっと静かにしろ!音をたてるな!!早く早く!!

    お客さんに見えたらダメなんだぞ!!」

    なんてセリフもあったりなんかして。

    セットチェンジシーンまで舞台の一幕にしちゃうのはすごい。

     

    幕を下ろして幕前で、ほんの少しのスペースを使って1シーンやったり、客席の通路を使ったりの演出も私はけっこう好きで、見入ってしまいます。

     

    大声で笑ってしまうところもあって、本当になかなか面白かったです。

     

    主演のキムラ緑子さんの演技はとっても迫力あって、魅力的な女性を描いていて、素敵でした。にじみ出るカリスマ性は、キムラさんのものなのか、かの子のものなのか。

    めちゃくちゃな人なのに憎めない主人公から放たれる、オーラがすごかったです。

     

    ラストシーンは、最後の最後まで、静かに涙がこぼれるという展開だったのに、最後の「一言」で、号泣してしまいました。

    いろんな意味がありすぎてありすぎて、想いの量が溢れて、その「一言」が想いを支えきれなくて爆発しちゃうんじゃないかと怖くなったほどでした。

     

    言ってしまえば、かの子の駆け抜けた49年が、その一言にぎゅっと押し入ったようで。

    その時間と空気と、想いと、この舞台に携わる全ての人の魂が。

    その全てが心臓を直撃したような感覚でした。

     

     

    人が人生を終えるとき、あの一言が聞こえたなら。

     

    きっときっと誰だって、最期の瞬間、ふっと微笑むのかもしれません。

    『お祝い』

    斬新な舞台設定に飲み込まれた。

     

    わかぎゑふ作・演出の『お祝い』。

    ラックシステムが2001年5月に公演した舞台です。

     

    お話の舞台が生理用品の会社ってのが(笑)いや、素敵ですね。

    とても面白かったです。

     

     

    吉本新喜劇のように舞台は固定。短い時間の中でどんどん時が刻まれていくアップテンポな感覚が、飽きさせない魅力になっています。

    舞台を固定することで逆に、時の流れや家族の移り変わりがよくわかります。変わらないものと変わるものの対比が面白い。

    古い大阪弁が小気味よいテンポで、漫才やコントのような笑いを交えたシーンを演出していて、悲しさと幸せの波を見事にまとめているなと思います。

     

    戦時中には生理用品の大切さが軽んじられていた悲劇。

    立派な開発、なくてはならない産業なのにも関わらず、周りから奇異の目で見られる辛さ。

    身近なものであるから、それを通しての非情さの表現は、とてもリアルでした。

     

    今の私たちが便利な世の中で幸せに暮らせるのは、こういった開発の苦労をした人たちがいるからで、それは何も電気やコンピューターなどだけではないんですよね。

    もちろん、生理用品だけではなくて、あんなものもこんなものも、全て、そのものに対して熱心に考え、苦労した人たちがいるからこその現在。それを全く知らずに当たり前のように使わせていただける、私たちは本当に幸せなんですよね。

    沢山の人たちの苦労の上に生かされているという事実を、忘れてはならないと思います。

     

    すごく真面目な商品開発の話だけど、何故かすごくおかしかったりするのがこのお話の1番の魅力ですね。

    そして、家族や周りの人たちの温かさが、こんなに面白く優しく表現されているのも。

     

     

    カーテンコールの演出には本当にびっくりそしてなんか微笑ましくて笑えました(笑)。

    演者さんたちが客席にむかってナプキンをめっちゃ投げるんです(笑)。

    現場にいたかったなぁ。すごくおかしかっただろうな。

     

    見終わった後、幸せな気分になれるお話でした。

     

    女性にはもちろん、でも男性にも分かって欲しい!(笑)だから、沢山の人に見ていただきたい舞台だと思いました。

    「お祝い」のタイトル意味、なるほど!って思いますよ(笑)。

    『少年ラヂオ』

    スリの少年とお嬢様という設定が、こんなにも魅力的に感じられるのは、何故だろう。

     

    一見してそれは全く正反対の相対するものであるからなのか。

     

    常識的に生きてきた、未来を約束されたお嬢様と、非人道的行為で今日を生きる少年。

    未来を見つめることを許された人間と、明日をも知れない人間。

    恵まれた者と、そうでない者。

     

    ただ、この系統のお話では、お嬢様の生きる環境は、必ずしも恵まれているとは言えないのが常だ。

    よくあるのが、自由のなさ。

    がんじがらめの綱をつけ、レールに足を乗せられて、目線を少しでもそらそうものならとんでもない罰がくる。

    それにひきかえスリの少年は、自由の身。いつどこにいようと、誰が困る理由もない。どんなことをしてでも、とにかく今を生きるしかない。

     

    しかし状況は違えど、彼らは不幸なのだ。

    環境も立場も違えど、不幸なのだ。

    そしてお互い一人では生きてゆけない者として惹かれあい、お互い自分にないものを求めて手を取り合う。

    そして二人でこの先の微かな光を見つめだすのだ。

     

    結局二人は似たものなのだろう。

     

    「ルパン3世」のルパン(悪)と銭型警部(善)が、骨格の時点で全く同じラインで描かれているように、善と悪は表裏一体。

    相対するものであると感じられるそれは、結局一番近い位置にあるものなのだと思う。

     

     

     

    てなわけで、劇団キャラメルボックスの2006年クリスマス公演『少年ラヂオ』を観劇してまいりました。

     

     

    キャラメルボックスは高校生の頃から気になっていて、是非一度ちゃんと舞台を観てみたかった劇団。

    念願叶いました。

     

    やはりというか何と言うか、すごかったです。

    皆さんダンスがすごいー!!

    やっぱり舞台役者さんは、ミュージカルなどをするしないに限らず本格的なバレエやダンスが、当たり前のようにできなければならないものねぇ。

    ロボットダンスに感動。かっこいい~!

    雰囲気崩さずいろんなテンポでいろんなシーンに溶け込む会話。すごい。

     

    同空間の場面分割はいろんな劇団で拝見しますが、

    このお芝居もなかなか複雑で素敵でした。

    確実にコマ割が見えるのです。

    照明を限界まで落とした場面でもしっかり演技なさるシーンは、まるで『24』を見ているようで。

    こういう複雑な演出で、舞台をやってみたいなぁ。

     

    私が観てきたのは、東京公演初日。チームはグリーンです(ダブルキャストなのです)。

    チケット取るのが遅かったので、席は一番後ろでしたが、比較的狭い劇場だったので、よく見ることができました。

     

    劇場には開演ギリギリに入ってしまったので、開演前の前説がほとんど見られなくて残念。

    本格的にお芝居として、注意事項を伝えるのですね。

    面白い前説の仕方だなぁと思いました。

    お芝居の場合、本番前の暗転から、本番開始までのほんの少しの間では、お客さんの空気ができないことってありそうですものね。

    暗転でざわついてしまったりして。

     

    その点、こういった舞台演技仕様の前座があれば、自然とお芝居の世界に気持ちを持っていくことができます。

    舞台の世界のキャラクターたちがしゃべっているのに、私たちに話しかけているという、世界の統一感がいい。

    舞台上と、客席を、確実に同じ空間にされるのです。

    すごいな~。

     

    まだ公演は続いているのでネタバレになるようなことは書きませんが、個人的に好きなタイプのお芝居で、好きなタイプのお話でした。

    子どものころ読んでいたふくやまけいこさんの漫画、「アップフェルラント物語」(原作は小説だけど)に通ずるところもあり、また設定だけで言うと、「ルパン三世」のカリオストロの城にも通ずるものがあるのかな。

     

    ちょっと泣いた、かな。

    自分の考え方を、少し刺激されるような内容もあったから。

     

    笑えるシーンももちろんあって、小気味よいテンポで明るくてよかった。面白い、というよりは、楽しくて笑えるかんじ。

     

    クリスマスに向けての、素敵な素敵なお話。

    見終わったあと、頑張ろうって思えるかな。

     

    個人的には、数日前にがん告知を受けた伯母に、ささげたいお芝居(苦笑)。

    大丈夫だよってね。

     

     

     

    ひとつ気になったのは、ヒロイン役の方の仕草や体系や服装が、どう見ても、どう見ても某友達にそっくりだったこと[E:gawk]。

    うーん。

    あそこまで激似なのはかなりびっくり(笑)。

    『椿山課長の七日間』

    私が「死」について敏感になったのは、明らかに母の病気のせいだと思う。

    はっきり言って、母はもう長くない、かもしれない。

    さっき「東京タワー」をドラマで見たが、思うところが沢山ありすぎるので、今回は書かないことにします。

    今日は『椿山課長の七日間』を観てきたので。

    でもどちらも「死」が絡むのは同じですね。

     

    単刀直入に言って、面白かった。

    というか、観てよかった。

    この映画で人生観が大幅に変わる、ということはないけれど、

    この映画に出会えてよかったと思う。

     

    号泣してしまって、肩の震えが隣の人に伝わっているんじゃないかとハラハラした。イスが揺れるのを押さえられた自信はない。

    つらいわけでもなく、悲しいわけでもない、よかったと心底思えたという単純なものでもない。

    いろんな思いがあって、結果、しゃくりあげることになった。

     

    愛の形は、なにも男女のものだけではないんですよね。

    3つの愛の形が描かれていました。

     

    椿山課長だけピックアップされてるかと思っていたのですが、

    主要人物3人のそれぞれの話が、それぞれ全部とても詳しく描かれており、それがよかった。

    3人分とも、とてもよかった。

     

    基本は、笑える話です。

    汚い伊東美咲さんが素敵です(笑)。

    一瞬、後藤ひろひとさんの舞台「シャッフル」を思い出しました。

    見た目と中身が違うっての、ツボなんですよね(笑)。

    目が覚めたときの動きが見物です。

    おっさん動きの伊東さん(笑)。

    すごい豪快な泣き方も笑えたし、ガニ股でおっさん言葉の伊東さんはめちゃめちゃ魅力的でした(笑)。

    演技すごくよかったです。

    成宮さんの顔面の器用さもびっくり。役者さんってやっぱりすごいですねぇ。役柄もめちゃめちゃハマってました。ソレっぽかった!

    志田未来ちゃんはさすがですね。無言の言葉が溢れていました。

    西田さんのキャラが良かったですよ。キスシーンがねぇ、まさかねぇ(笑)。

     

    アームストロングさんが登場したのはびっくりしました。

    知らなかったもので。お二人ともヤクザ役、はまってました。

    山田花子さんも、目立ってました(笑)。

     

    ネタばれになるのでこれ以上は言えませんが、

    爆笑して号泣して、面白かったとキッパリ言えた映画でした。

    是非、オススメします。

     

    人って、いろんな真実を知らずに死ぬもんなんだろうなぁとなんか現実的な「死」を目の当たりにした気がしました。

    でもそんなもんなんだろうなぁ。

    結局道化の部分も、生きていたらあるもんなんだろうな。

    知らずに幸せなことなんて、いっぱいあるんだろうな。

     

    自分も、死んだらすごくすごく悲しんでくれる人がいるだろうかな。

    私が聴いていなくても、「いなくなってつらい」と言ってくれる人はいるかな。

    言わなきゃいけない人に、言わなきゃいけないことを、ちゃんと伝えているだろうか。

    笑顔で、天への階段を上れるだろうか。

    そんな人に、なれてるだろうか。

    後悔しないように、生きてるだろうか。

     

    重くはないです。泣けますけどね。

    ポップコーンを食べながら、ふとそんなことを考えてしまう映画でした。


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