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さて、『功力富士彦単独ライブ~ティファニーで富士彦を~』レポの続きです。
レポ①は、こちら。
http://mycasty.jp/oaiso/html/2006-10/10-10-526063.html
そろそろこの副題の意味も分かってきます(笑)。
■幕間V・・・カラオケ用プロモのパロディ
吉本興業のテーマ曲のカラオケプロモ。
という設定。
今、ファンダンゴで流れているCMの、うめだ花月の紹介CMのバックでかかっている歌です。
「毎日観○くれ~てあ~○がとう~・・・」ってやつです。(著作権気にしてみた。)
スタッフ紹介のテロップ(作詞作曲とか)の項目2つにつんくさんの名前がありました。
功力さんが大きい熊の着ぐるみを着て(顔は出てた)、吉本の建物を練り歩く、というV。基本、功力さんは無表情。
Vには楽屋風景とかも出てて、後輩さんたちも登場されてました。Bコースの羽生さんとか。
■ショートものまね
功力さんと言えば、です(笑)。ものまねもお上手です。
細かい一般人の人ものまねから、アニメキャラクターまで。
これもめちゃめちゃ面白かったです。一回一回全部笑えたなぁ。
ビートたけしさんとかもされてたかな?めっちゃ似てた。
「ハウルの動く城」のカルシファーも似てた!で、続けてやった「千と千尋の神隠し」のカエル・・・・一緒やん!(笑)
一般人モノマネ(あるあるものまね)もめっちゃ面白かったけど、何々されてたか忘れてしまった・・・。
「カーディガンでめっちゃ胸をかくしながら話す女」とか・・・「鼻毛出てるのをごまかす人」とか「電車の中の人」なんかあったっけ?
ただただ物まねの羅列があるだけじゃなくて、ちゃんと流れがあって、落ちもあって面白かったのですが・・落ちが一番笑ったのですが・・・すごいなぁ、功力さん、と思いながら・・・ネタを忘れてしまいました(泣)。
すみません~・・・
■幕間・・・固定電話の留守電(後輩・マネージャー・作家さんたちからのメッセージ)
留守電の再生をしていくというもの。
舞台は暗く、左側手前の方に固定電話が台の上に置かれています。
●「え~、功力さん・・・単独ライブの予定、スケジュールに書き忘れてごめんなさい!!」マネージャーさんより(功力さんのブログ参照)
●外人なまりで「モシモシ?オレ、オレ。アナタのムスコデス。サッキジコシチャッタカラ、100マンエンフリコンデクダサイ。・・・コレデイイノ?」
●笑い声
●永井さん「作家の永井です。え~、功力さん、昨日は富士そばごちそうさまでした。あの、4日前も富士そばでしたよね。あ、明日モス(ここも富士そばだったかしら?)の前で待ち合わせ、よろしくお願いしま~す。」
●ハリセンボン・近藤さん「そろそろ・・・・胸元見るの、やめてもらえませんか?」
●「今、何してんの?暇やったから電話したんだけど。・・・クヌギって、・・・・クヌギって、何?どういう意味?意味わからんわ。」
●「・・・あ、さっき名前言い忘れた。ハリセンボンのはるかです」
■ 接続詞を変えてみよう
ここで功力さん、普段着で登場。Gパンに、よく着てるダンシングモンキーとロゴが入ったイエローのTシャツ。(これも舞台衣装にしてるのかな?)
演説台の上にスケッチブックを置いていて、それをめくって漫談、という形式です。
でもそのネタ前に、軽くトークをされました。
配信がなくなってから、功力さんの、ネタとしてのトークを聞くことがなくなり、寂しかったのですが、ここで聞くことができて嬉しかったです~。
ブログにも載ってましたが、永井さんが「水のサイクル」という本を読みながら爆睡してた話、お母さんが近所でも有名な変わった人で、ヘルメットをよくかぶって近所を歩いてた、とか参観日に白髪が嫌だと言ったら髪を紫に染めてきたとかの、子供の頃の、お母さんとの話など。
トーク後、ネタを披露。
接続詞というか、助詞を変換すると、大変なことになりますよ、というネタです。その大変な状況を、絵で表現されていました。
「白馬に乗った王子」→「白馬が乗った王子」
など。
■幕間・・・固定電話の留守電(舞台キャラ)
今度は、たかひろくんのおうちの電話の留守電、という設定で、舞台のキャラクターたちが留守電を入れています。
ピー「メッセージは、800件です」
●「もしもし?たかひろくん?・・・さちこです。」
(中略。延々さちこさんからのメッセージが続きます。)
●「あ、もしもし、たかひろ?あんたちょっと会わない間に外人なまりになったんやねぇ。お金、ちゃんと振り込んどいたからね」→ビデオレターしてた母さんから!さっきの留守電のオレオレ詐欺の外人に騙されとる!(汗)
●「私のピアス、落ちてなかった?ピアス。・・・まぁ部屋には入ったことないんだけど。」
●「たかひろくん?あのね・・・なんか相手にされてないから、死のうと思ってるの。」
●「このやろう!ばかやろう!」(たけしさんのものまね)
●「もしもし、たかひろくん?今ね、部屋の前まで来てるの。」
ピンポーン(チャイムの音)
そして暗転。
■「扉の前の女」
さっき留守電を散々入れていた女、さちこが扉の前にいます。
功力さんがさちこを演じる、一人コント。
胸元にスパンコールのラインが一連ついた、明るい緑の半そでのニットシャツに、今風のアシンメトリーなカットが入った白と薄紫と黒の大きめな柄の入った薄手のひざ下スカート。スカートの後ろ(ウエストの下あたり)がちょっと浮いてたので、ウエスト止まってないか、ギリギリ止まってるかってかんじになってたのだと思います(笑)。
扉の前でひとりごと。
すべての言葉は、相手にしてくれない大好きな人・たかひろくんへ向けて。
たかひろくんへ宅急便が届いているのも、開けて中を見ながらたかひろくんへ語りかけます。もちろんこれは、「ビデオレター」の時、お母さんが送っていた宅配便。
そのあたりで、功力さん「え~・・・と。何をしようかな??」と少し挙動不審に。
どうやらネタが飛んだらしいのです。
客席奥のスタッフルーム(音響さんの機材部屋?)&ソデを何度も見つつ、
「次何をしようかな?何をしたらいいのかな?携帯・・・??は、違うか。えーと、えーと・・・・」しばらく悩みながらポツポツときっと順番が違ったはずですが、少しずつネタを進め、途中で
「そんな、スタッフ慌てんでええで~。もう思い出したから」と言い、そこからはスムーズに最後まで流れていました。
セリフやネタが飛んだら、慌ててしまって頭真っ白になって、普通なかなか立て直せないものだと思うのですが、比較的短時間で、台本見に帰らなくても綺麗に立て直せちゃうところ、すごいです。
「ハプニングで笑い取りたくないんやけど」と言われてましたが、ハプニングを笑いにできるのも、力量のある方だけなんじゃないかと思います。
さんざんしゃべって、でも伝わらないと悟ったさちこは
「ごめん。もう来ないわ」(的なこと言ってたと思うんですが~・・・全然違ったらすみません。あきらめた的な展開だったと思います。)
その場を立ち去ろうとします。
と、
さちこ「・・・!!たかひろくん!!?」
扉からたかひろくんが出てきます(という功力さんのパントマイム)。
さちこ「どうしたの!?え??『今までごめん』?忙しかったから連絡できなかっただけだったの??・・・・劇団員は?・・・辞めて車掌さんになったの!!???」
元劇団員の車掌さんは、たかひろくんだったのです(笑)。
さちこ「え、これ・・・・指輪・・・??ティファニーの!!」
副題登場~。
と、突然さちこの携帯が鳴り出す。
それはさちこのお父さんから。
さちこ「もしもし?お父さん??え!?EXILEのボーカルに受かった??本当に!?何それ?覆面ラッパー??」
すべてのコントは、繋がっていたのですね。
この「全部繋がってる」構成は、単独コントライブでされる方は多いみたいですが、(さまぁ~ずさん、2丁拳銃さん、ダイノジさんなど。ラーメンズさんもだったかなぁ?)私は大好きな構成です。単独ならではの構成ですし、それぞれのコントのクオリティが、最終的にどこがどう繋がっているか分かった瞬間、さらにグッと上がる気がするんです。そのコントのことだけを考えるのではなく、計算しておかなければならないと思うので。その中で、その設定だけに翻弄されず、ちゃんとひとつひとつのコントはコントで成立させ、まとめて落とさなければならない。
この構成をされる芸人さん・作家さんはすごいなぁと思います。
因数分解が解けた瞬間の気持ちよさに匹敵する感情が起こり、普通の単発コントのまとまりを見たあととは違う、長編の舞台を観ているような満足感とすがすがしさがあります。
功力さんのこのコントライブも、その構成・演出があればうれしいのになぁと思っていたところ、繋がってたので、とても嬉しかったです。
いいもの観た!というすっきり感と大満足感がありました。
■EDトーク
衣装のままで、功力さん再登場。
簡単に「ありがとうございます」ということと、「また絶対やります!」という意気込み。
「毎月・・・はしんどいな・・・(笑)。年に1~2回は、定期的にやって行きたいと思います!」
あとは、この日、リハが押して開場時間が40分くらい遅れたので、そのお詫びと、チケット完売のお礼があって、終了。
そのあと・・・・
■EDV
エンディングフィルムがありました。
スタッフロールのバックで、渋谷(かな?)ではしゃぐ功力さん。
ティファニーの店頭の前で。(許可下りるもんなんですねー!)
スーツで踊りながら歌うおじさん(さちこの父)。
覆面でティファニーの店頭前で踊りだす父・・・・と思ったら、
覆面を取った、その顔!
「僕でした!」
あ、芦澤さんー!!?
ニコニコしながら下からカメラにフレームインし、芦澤さんの横で笑う、素顔の功力さん。
功力さん、それは・・・!!
それはニクい演出ですぅ・・・・(涙)。
立ち位置はおはよう。の時とは逆だった(はず)けど・・・。
あぁ、すごいED・・・。
観客席からもものすごい驚きと喜びの歓声が上がっていました。
この場でお二人が一枠に収まった映像を見られると思いませんでした。
なんかいろいろ考えちゃいます(苦笑)。
どういうふうに頼んだのかな?芦澤さん、どんな気持ちだったのかな。
あぁ、なんか本当に嬉しかったです。
で、V終わり、終了。でした。
面白かった、その感想ももちろんありますが、達成感というか、何かすごく満足感がありました。
やっぱり初単独、期待はしてしまいます。
おはよう。の時からネタが面白いと思い、功力さんが面白いと思い、功力さんの間とリズムが好きだと思っていました。
その人が、初めて、漫才とは違う世界で笑いを追求する。
面白いだろうな、と、期待した上での、ハードル上げての観覧。
私にとって、その前フリあってのライブだったわけですが、その高いハードルの、もっと高い位置を、功力さんは跳ばせてくれたのです。
だからこその、大満足。
単独で、さらにピンだと、一人でできることって限られてる、と思っていました。
だから今回も、沢山後輩呼ぶんだろうな、ゲストは誰かな~??と思っていたのですが。
舞台上でのゲスト、ゼロ。
すごいです。驚きました。
かなり予想外でした。
一人でコントをすべてやりきった功力さん。
これからの意気込みの大きさが感じられました。
難しいことに挑戦され、不可能かもしれなかったことを、可能にした人。
ライブ後、友達と帰りながら、本音が出てしまいました。
「なんか・・・すごいな、功力さん。・・・私なんか、全然ダメだな」
そう、本気で思ったんです。
ライブが面白かったという、そのすごさとは違う、もうひとつのことを、何か感じたのです。
私が功力さんのファンである理由。
単純なそれだけじゃなかったんだな、と気づきました。
また来ます。
また絶対来ますよ。
やっぱりずっと私は功力さんを応援していこう、と思った夜でした。