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「ほら、
心の準備しとかな、あかんやろ?
今から入って見とき」
一席目の落語が公演されているとき、
一緒に受付をしていた先輩作家さん
(この人は本当にプロのライターさん)に
そう声をかけていただいた。
前回、
この先輩の作品が演じられるとき、
私はそんな風に
声をかけることができなかったなと
反省した。
私は、
一席目の途中から
会場の一番後ろに立って、
落語を聴いていました。
一席目が終わって、
私の書いた落語は二席目。
三味線の音と共に登場したお茶子さんが
ヒラリと一枚、名ビラをめくる。
「桂 壱之輔」
祈るような気持ちはなかった。
ただ、
今から始まる空間を
知って帰ろうと思った。
笑いと納得からくる
「あぁ~!」
というお客さんの声、
そしてそれを合図に鳴る三味線。
羽織を持って立ち上がった壱之輔さんを見、
私は出入り口の扉を押して外に出た。
「・・・・おめでとうございます!」
すぐにやってきた先輩に
ぐっと握手をされた。
何がどうなったら
「成功」
なのかは
分からない。
ただ、私は、
昨日までの嫌なことだったり、
明日からのしんどいことだったり
一人でも多くの人の日常のそんなことを
一瞬でも忘れることのできる空間を作る
手伝いをしたいと思っている。
「すごかったやん~!
めっちゃウケてたやん~!!」
同期も声をかけてくれた。
自分の中で、
反省どころは
実は多々ある。
けれど、
私がしたいと思ってきたことが、
もし
少しでもできていたなら、
喜んでいいですか。
今日の結果は、
喜んでもいいですか。
「面白かったよ!」
お客さんがどっと帰る中、
そう言って
受付にいる私に
ぐっと手を握ってくれる人が
沢山いました。
颯爽と劇場を出るときの
お客さんの笑顔が
私は大好きだ。
「面白かったよ!」
その一言を
また次も聞くために、
今日もパソコンに向かいます。
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