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中学の時、サイン帳の「夢」の欄に書いた。
「誰かに、あなたがいてよかった、と思われる人になること」。
「私がいたことで、その人の人生へ大きく貢献できるような、影響を与えられる生き方をすること」
続けることも大事だけど、次へ進むことも大事だと思う。
納得して生きていくことが、理想だ。
投げ出すことはよくないけど、やめることや捨てることが投げ出すこととは思わない。よりよく生きる為にそれが必要なら、むしろ次の曲がり角は、曲がるべきなのだろう。
私はそう思ったから、次のコーナーを曲がった。
新しい世界に進むのは、怖い。
その曲がり角の先は遠すぎて、先に崖が待つのか、オアシスが見えるのか、わからないから。
自分の気持ちと同じ部分が、少しでもあったんじゃないかな、とは、生きている世界が違いすぎて、恥ずかしくて言えない。
彼が伝えたかった真相かどうかは分からないが、彼の言葉を読んで、伝わってきたものがあった。
だから、どの言葉に揶揄されたか定かではないのに、涙が出た。
多分、彼は、ボロボロになるまでやりきる人ではない。「惜しまれる引退」を選ぶタイプなんじゃないかな、とは、ただの予感。引き際を知っている人なんだと勝手に思っていた。
このニュースを知ったとき、まっさきにそう思った。でも、彼の言葉を読んで、深い考え方を知った。今さらだけれど。
スポーツ選手の引退は、いつも考えさせられることがある。
新しい人生を歩むということを、はっきりと表現してくれる彼ら。
その中でも、今回は私にとって特別だった。
彼は、思っていたよりずっと感情豊かで、誰よりも人間らしいのだと知った。
彼のココロの動きが、はっきり見えるようだった。
難しい言葉を使うことはなく、回りくどい言い方をするのではなく、かっこもなにもつけない、そのままの彼を、見た気がした。
その気持ちを、客観的に見ることはできなかった。
人生は、旅だと彼は言った。
プロサッカーの長旅から、ようやく帰ってきたのだ。
なぜなら、目的地に着いたから。
彼は、また大好きなサッカーを大好きなままで、新しい旅に出るみたいだ。
次の目的地はどこだろう。
サッカーというジャンルの道を、どの方向で歩くのだろう。
私の旅の目的地は、まだずっと先にある。
そこにたどり着くための道は、きっと一つではないから、
何度でも新しい一歩を踏み出せばいいのだと思う。
「人生は、旅」だ。
その言葉を、改めてかみしめる。