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リウマチの母を連れてやはり京都の繁華街を闊歩することはできず、
南禅寺から京都駅まで戻って、
母の希望する念珠入れを買うことに。
京都旅行記最終章です。
「あの時は錦市場をね、ずっと歩いたんよ。まだ病気になる前はね、歩けたんよね」
数年前に社内旅行で京都に行ったときのことを母は語った。
その場所まで随分近くに来たというのに、もうあの長い市場の道は、
歩けないと言う。
ということは、母にとってあの数年前が、最後の錦市場遊びになったということだ。
なかなか上品な念珠入れが買えて、ほくほくの母。
さらに付き合って、お土産を買いに地下付近を回る。
なにも京都で買うこともないのに、
最近母がはまっている551蓬莱の肉まんとお惣菜を京都で買った。
京都のお土産を買って、重くなったところ、(もちろん荷物持ちは私。)
大阪へ移動。
大阪梅田の『美舟』というお好み焼き屋さんへ。
以前このブログでも紹介したことがある、あの焼きそばを食べに。
私が日本一おいしいと思っている、あの焼きそばを食べに行こう、というのが、
この旅行の最初の目的でもあった。
正直、私自身かなり疲れていた。
思うように体が動かない母はもっと疲れているかもしれない。
「大阪行くん、やめようか?」
電車に乗って10分くらい、
通路を挟んで座った向こう側に
声をかけると、母が言った。
「でも、行きたいんやろ?」
私はいつでも大阪に行けるし、
いつでも今から行こうとしているお店にも行ける。
でも、あの味を母に食べさせたいと思った。
なんとなく、
もう
こうやって、
母とあの店に行くことはできないんじゃないかと
そんな予感がしていたから。
「うん、行きたい」
あまり無理をさせたくはなかったけど、
意外と私より元気な母が
カラ元気でないように祈りながら、
そう答えた。
大阪に着いて、
いつものようにいろんな話をしながら
私と母はお店へ歩いた。
そして私がいつも行く『美舟』で、
ヤキソバを食べた。
普段母は意地っ張りで、素直でない。
たとえばおいしいお菓子があるとして、
私がおいしいよと紹介すると、
まず「本当だ、おいしい」ということは、
たとえどんなにおいしくても言わない。
口げんかでも絶対負けない。
というより、負けを認めない。
気に入らないことがあると、
「じゃあ、お母さんももうご飯も作らないし洗濯物もしない」
と言う。(家事の話をしているのでなくても。)
そして本当に何もしなくなる。
「3000円のお豆腐より、こっちの方がよっぽどいいわ」
そんな母がそう言ったのだから、
かなりおいしかったのだろう。
2階にある
阪神の選手のサインと
芸人さんのサインを見ながら、
私たちは窓際の席でおいしい焼きそばを食べた。
そして、弟と父にお土産の焼きそばとお好み焼きを買って、
その店を出た。
暗くなった路を、大阪駅へ向かって歩く。
「ちょっと駅まで距離あるけどなぁ」と言うと、母は
「そんなに歩いてないやん」と言った。
母と久々に旅行をしてみて、
改めて、家を出ることを迷うようになった。
元々、もうすぐ定年の父と病気の母と、手のかかる犬を置いて
家を出るにはかなり抵抗はあった。
でもこの旅行で、
改めて本気でこのまま母を置いて行けないのではないかと思った。
私が実家にいることで
何か手助け出来ているかどうかと考えると
別に何も思い浮かばないが、
家を出るという私を止めないからこそ余計に、
本当にそれに甘えていいのか迷う。
母と京都を歩きながら、
この人を置いて去る自分が、罪人のように思えて仕方なかった。
自分のことだけ考えて、
自分の夢のためだけに生きようとする私を、
叱らない母を
私は置いて行こうとしている。
最近
『東京タワー』がドラマ化して、映画化して、
ブームらしい。
私は
あのストーリーを読んで単純に泣けるのではなく、
完全に自分と重なる気がして、
もうどうしようもなくつらくなるのだ。
お寺などの歴史的建造物は、
当時の人々の心に触れることができるもの。
ノスタルジックな空間はそこだけが異世界のようで、
街の喧騒がフッと途切れる感覚。
落ちつきます。
南禅寺に折角来たので、
“臨済宗 大本山 南禅寺”を観光して帰ることにしました。
神社・仏閣は大好きな空間。
初詣など以外では最近久しく観光していなかったので、
ワクワクで広い境内を散策しました。
南禅寺は、
正応4年(1291)、亀山上皇が離宮を大明国師に与えて禅寺に改めたのが起こりです。
皇室の発願になる禅寺としては日本で最初のものらしいです。
本尊は釈迦如来。
京都五山の上位で、別格の扱いのお寺らしく、日本の禅寺の中で最も高い格式だそうです。
境内内の建造物でかなり有名なのは
三門、水路閣(疎水)、方丈庭園です。
方丈庭園は別名「虎の子渡し」とも言って、
小堀遠州作の枯山水庭園。
枯山水はめっちゃ好きなんで観たかったのですが、
母の体がそこまで持たないっぽかったので、
断念。
まぁまたの機会に。
国宝の大方丈もちゃんと見たかったなぁ。
水路閣はTVのロケ地として有名らしいですね。
母もそう言っていたし、
「あ!TVで観た!!」と沢山の観光客の方も叫んでいらっしゃいました。
[561669.jpg]
水路閣です。
でかいっす。
今もちゃんと水が流れておりました。
モデルは古代ローマの水道橋だとか。
ここをくぐると、南禅院があります。
さて、最後は三門。
寺院を代表する正門です。
ここの上には上がることができまして(拝観料大人500円)、
そこは
歌舞伎「山門五三桐」(さんもんごさんのきり)で
石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と大見得を切った場所。
(でも実際は石川五右衛門は、ここには上っていないそうです。五右衛門死後作られた門だとか。)
2層からなる高さ22mの壮大な楼門で、その門前に建つ石燈篭も高さ6mを誇り、日本一大きいことで知られています。
せっかくなので
上ってみました。
[561673.jpg]
ぜっけ・・・・い?
木しか見え~ん。
五右衛門、ひどい。
ではなく。
木が成長しすぎたんでしょうなぁ(笑)。
かろうじて、木の向こうに、かすかに住宅の屋根らしきものが・・・・
見え・・・・・ないなぁ・・・・[E:bomb]
500円は高いな~(笑)。
ただ、建物の高さもかなりです。
昔はかなりかなりの絶景だったんでしょうね。
残念。
さて、広い境内をかなり歩いたもんで、
そろそろぐったりなところへ、
母の希望は
「かわいい念珠入れが欲しい」
四条烏丸、河原町、
錦市場まで行ってもよいですが、
あんた体は大丈夫なんかい、お母さん。
さてこの続きはまた明日。
冬の京都でお食事といえば、湯どうふ。
湯どうふと言えば、南禅寺。
今さっきパフェを食べた母娘は、
寒い冬にピッタリの湯どうふを食べるために
南禅寺へ移動しました。
寒いのか暑いのか。
どっちなんだ。
「順正」というお店が有名だという話を風のたよりに聞いたので
そこを目指して
まずはJR京都駅から地下鉄烏丸線に乗って烏丸御池駅まで。
そこから東西線に乗り換えて、蹴上駅で下車。
店の人に聞くと「蹴上駅から徒歩10分です~」
いくつかの雑誌を見ると「蹴上駅から徒歩5分」
倍も違う?
何基準?
まぁ10分って思ってて意外と早く5分で着いたほうが
なんとなく気分いいので、
10分て思っとこうか?
それとも店の人、
母がリウマチで速く歩けないことをご存知??
で、結局8分くらいだったと思うのですが(笑)、
無事「順正」に到着。
店に近寄ると無線機を持った男性が近づいてきました。
「いらっしゃいませ!!『順正』へご来店ですか?」
うっ。
店がでかくなりすぎて、味が落ちている店な予感大!
流れ作業的雰囲気漂う。
お料理屋というよりは、大手企業。
私は個人的にそういう系統の大きい店が苦手。
こじんまりとした雰囲気のいい静かなお店が好きなのです。
しかしこの店は、団体の観光客相手、のニオイがぷんぷんです。
門をくぐる前に先にお料理を決めなくてはならないと言われました。
「お料理によって、ご案内の建物が違うんです」
は~、そうかい。
貧乏人に見せる庭はねぇ、ということかい(笑)。
私たちはもちろんその店で一番安い、
3000円の湯豆腐コースを注文。
だから安い料理を注文した客用の建物にご案内されました。
12000円?
大豆ごときにそんなに払ってられっか。
「2名様ご案内です!どうぞ!」
と無線機で話す男。
ベルトコンベアーに乗った気分がするわ、その流れ作業。
なんか恥ずかしい。
大宴会場みたいなところへ通され、その一角に座らされる。
座った席に、サイドメニュー表を持って、若い女の子が登場。
・・・・バイトだな?
学生だな??
たどたどしさも初々しくて良いのですが、
やはり料亭希望の私は、
慣れた女将の対応が好き。
お座敷給仕は、スムーズでないと興ざめします。
従業員の私語も目立ちました。
厨房にぬける暖簾の奥から聞こえる、
爆笑の声(汗)。
お客さんたちの談笑よりも大きな笑い声がかなり聞こえました。
ちょっと雰囲気に合わないのでは。
まぁ、安い方の建物の厨房だから、
嫌なら高いもん食べろってことなのかなぁとも思うのですが(笑)。
葬式の打ち合わせを父と電話する母(「嘘のような本当の今起きた話」参照)が
外にいる間に、
お料理が運ばれてきました。
[561486.jpg]
これで、3000円。
いかがですか?
ちなみに湯どうふは2人前。
味は・・・・
お豆腐はおいしかったです。
国産大豆は甘みが強いらしく、
それは感じました。
でも他は予想通り(笑)。
中でもがんもどきがかなり微妙。
家庭でももうちょっとおいしくできるんちゃうかな?
しょうゆの味が濃すぎる気がします。
京都らしく、もっとお上品にお願いしたいところ。
天ぷらは、味がついているので
そのまま食べるんですが、
塩味が濃い!
揚げて時間が経っているのか
かなり油っぽい。
噛んだときのサクサク感がありません。
じわ~っと油が染み出るかんじです。
全体的に味が粗い気がしました。
湯どうふを食べにきているので、
メインがおいしかったらまぁいいかなぁ・・・・・
湯どうふの量はかなりあるので、
おなかいっぱいにはなりました。
でも、あの味で3000円か・・・
私的にはちょっと腑に落ちない部分もありますが。
多分、国産大豆の味を知らない方なら
感動できるんではないかと思います。
でも、お勘定のときに対応してくださった
お姉さんの満面の笑顔が素敵だったので、よし。
~お店情報~
【ゆどうふの順正】南禅寺順正
住所:京都市左京区南禅寺門前
TEL:075-761-2311
営業時間:11:00~21:30(LO.20:00)
予算:3000円~
すんごく嬉しいこととすんごく悲しいことがいっぺんにやってきて
どういう感情で居ればいいのかさっぱりな私です。
すんごく嬉しいことは、
そのうちお話します。
まずは、
『東京タワー』にはほど遠い、
私と母のお話を聞いてください。
先日、京都旅行に母と行きました。
日帰りです。
まず京都に行ったら
母が必ず食べなければならないもの。
都路里(つじり)の、抹茶パフェ。
昔は、これを食べるためだけに、母に付き合って京都に行ったこともありました。
本日ももちろん、母の希望。
本当は祇園の辻利本店に行きたいところですが、
そこはリウマチの母、
長距離は歩けないということで、JR京都駅に隣接する
伊勢丹の茶寮都路里へ。
私が注文したのは、抹茶カステラパフェ。893円。
[560362.jpg]
抹茶カステラは売店でも売ってて、買って帰ることができます。
アイスが沢山食べられない私は、カステラで構成されたパフェがありがたい。
抹茶の味が、抜群です。風味も味も最高。
ここのムースも大好きです。
京都のお抹茶屋さんといえば定番中の定番でここですが、
やっぱりいつ来てもおいしい。
抹茶大好きなので、このお店もとっても大好きです。
ぜんざいやおそば、抹茶のムースやプリン、クッキーなど、
ちょっとしたお弁当までメニューは豊富。
でもやっぱり一番おいしいのは、お抹茶関係のものですなぁ。
あ、玄米茶パフェやほうじ茶パフェもおいしいですけどね。
お茶の時間に行くと
いつもめちゃめちゃ混むので、
この日はお昼ご飯の時間AM11:30に来店。
全く待つことなく入れました。
おなか空いてるから普通にご飯が食べたいところ、
「並ばずに抹茶パフェが食べたいのよっ」という母に合わせ、
なんとか胃を説得して甘い冷たいデザートを完食。
ううう・・・・冬だし。
その時点で何かおかしい・・・・(泣)。
でも私もここのパフェ好きだし食べたかったので、まぁいいか・・・。
パフェを食べた足で、お昼ご飯を食べるために移動。
・・・・・え、このパフェは
完全なる間食、ということになるか・・・・
お土産に抹茶クッキー(めっちゃめちゃうまい!!)や抹茶カステラを買いたかったけど、それは帰りに買おうということで、
とりあえず昼ごはんを・・・・・
で、
「冬だから湯豆腐であったまろう」
などと、先ほどパフェを食べた人間が言うセリフでもないことを言いつつ、
南禅寺へ移動しました。
そのお話は、また明日。
~お店情報~
【茶寮 都路里】伊勢丹店
住所:京都市下京区ジェイアール京都伊勢丹6F
TEL:075-352-6622
営業時間:10:00~20:00(LO.19:30)
定休日:不定休
焼き芋を何故飲物にするか!?
高校生の頃、
まずいものを捜し求めて、
飲食し、
まずがる、
という遊びをやってました。
楽しかったです。
生まれてきたのなら、
人生は、
どうせなら、楽しく。
というのが私のモットー。
そんな私、
また職場で微妙なものを発見しました。
[557557.jpg]
「焼きいもオ・レ」
何故だ。
何故、
「焼きいもに牛乳をかけたらおいしいんじゃないかな?
そしてそれを飲物にしたらどうだろう?」
そんな発想になるのだ。
商品開発部ってすごい。
でもそういう発想が、きっとヒット商品を生み出すのだ。
しかし、時期。
遅くないっすか?
焼きいも関係なら時期的に、
「少し寒くなったなぁ」くらいで出すはず。
11月くらいに。
なぜ、1月半ば。
「こんな時期に?」というインパクトを狙ってなのか。
なんにせよ、
少なくとも私は
くいついてしまって買ってしまったのだから、
この商品成功への道の手助けをする一人になってしまった
ということには違いない。
[557558.jpg]
味は、焼きいもを液体にして、脱脂粉乳を加えて、液体シロップを加えて、
水を足したような味。
要するに、
喉にくる甘さ。
そして、匂いは部屋中に漂うスイートポテトの香りなのに、
何か薄められた牛乳のような後味が残る。
めっちゃ甘党の人なら・・・まぁ・・・・ね・・・・
そんな焼きいもオ・レ。
新発売です。